「ノートPCもスマホもまとめて1台で充電したい」そんな欲張りなニーズに応えるAnkerの急速充電器。中でも「Anker Prime Wall Charger(67W・3ポート)」と「Anker Nano II 65W」は、人気・実力ともにトップクラスの2モデルです。
どちらもGaN技術を活かしたコンパクト設計ながら、価格・ポート数・出力構成には大きな違いがあります。
この記事では、両モデルのスペックや使い勝手、実際のレビュー傾向をもとに、どちらを選ぶべきかを徹底比較します。
Anker Prime Wall Charger 67WとAnker Nano II 65Wの製品概要とスペック比較

Anker Prime Wall Charger(67W, 3ポート)とAnker Nano II 65Wは、いずれもUSB Power Delivery(PD)対応の高出力急速充電器ですが、仕様や用途に応じた設計思想に明確な違いがあります。まずはそれぞれの製品概要を見ていきましょう。
Anker Prime Wall Charger(67W, 3ポート, GaN)

2023年8月に登場したこのモデルは、Ankerが誇る最新技術「GaNPrime」シリーズの一つで、コンパクトなボディにUSB-C×2、USB-A×1の3ポートを備え、合計最大出力は67Wの性能をもっています。MacBook Airやスマートフォン、イヤホンなどを同時に充電できるマルチポート設計が特長です。
Anker独自の「PowerIQ 4.0」技術により、接続機器ごとに電力を最適配分し、「ActiveShield 2.0」によって温度や出力をリアルタイムで監視し、安全性も強化されています。
Anker Nano II 65W
一方、Nano II 65Wは2021年に発売された単ポートモデルで、USB-Cポート1つながら、最大65Wの高出力を実現しており、MacBook Pro 13インチクラスのノートPCもフルスピードに近い速度で充電可能です。
サイズは44×42×36mmと非常にコンパクトで、重量も約112gと軽量。第2世代のGaN II技術により、従来の同等出力モデルよりも大幅な小型化に成功しています。
スペック比較表
| 項目 | Anker Prime 67W | Anker Nano II 65W |
|---|---|---|
| 出力 | 最大67W(合計) | 最大65W(単ポート) |
| ポート構成 | USB-C×2、USB-A×1(計3ポート) | USB-C×1(1ポート) |
| サイズ | 約50×40×39mm | 約44×42×36mm |
| 重量 | 約144g | 約112g |
| 搭載技術 | GaNPrime、PowerIQ 4.0、ActiveShield 2.0 | GaN II、PowerIQ 3.0 Gen2 |
| PPS対応 | ○ | ○ |
| 価格帯(実売) | 約4,690円〜8,490円 | 約2,990円〜4,490円 |
どちらも高性能なUSB-C充電器ですが、「複数ポートで同時充電したいか」「できるだけ軽く持ち歩きたいか」が選択のポイントとなりそうです。
実際の使い勝手と充電性能
スペック上の数値も重要ですが、実際に使って差があるかを確認してみました。Anker Prime 67WとNano II 65Wの実使用における使い勝手と充電性能を比較します。
ポート数と電力配分の柔軟性
Anker Prime 67Wの最大の強みは「3台同時充電」が可能な点です。たとえば、MacBook AirをUSB-C1ポートで、iPhoneをUSB-C2、AirPodsをUSB-Aで同時に充電しても、合計出力64.5Wを確保できます。
しかもAnker独自の「PowerIQ 4.0」により、接続されたデバイスごとに最適な電力配分を自動で調整してくれるため、ポート順を気にせず接続できる安心感があります。
一方、Nano II 65Wは1ポートのみの設計。そのため、同時充電はできませんが、65Wをフルで1台に供給できるため、MacBook Pro 13インチなどをしっかりと高速充電できます。スマホやノートPCを1台ずつ充電できれば良い人にとっては特に問題にはならないでしょう。
対応デバイスと出力安定性
両モデルともUSB Power Delivery(PD)およびPPS(Programmable Power Supply)に対応しており、MacBookシリーズやGalaxy S22などのPPS対応スマホへの超急速充電にも対応しています。
発熱と安全性の差
高出力充電器では発熱が懸念されますが、Anker Prime 67Wは「ActiveShield 2.0」によって温度を1秒間に最大3万回以上監視し、異常を検知すると即座に出力を調整します。
実際にMacBookAirで普通に使っていても、発熱はあるものの、怖いほどの発熱はなく、安全面の工夫が感じられました。
Nano II 65Wも第2世代GaN(GaN II)を採用し、発熱を抑えた設計になっていますが、こちらも発熱はあっても全く問題ない温度だと感じます。
どちらを選ぶべき?タイプ別おすすめ
Anker Prime 67WとNano II 65Wは、どちらも優れた充電器ですが、選ぶべきモデルはライフスタイルや使用シーンによって大きく異なります。
出張族・ノマドワーカー:Anker Prime 67W
複数のデバイスを日常的に使うビジネスパーソンやリモートワーカーには、3ポート搭載のPrime 67Wが最適。ノートPC、スマホ、イヤホンなどを1台で同時に充電できるため、荷物を減らせる上、コンセントが1口しかないホテルでも電源の取り合いにならずに済みます。
GaNPrimeによる高効率設計に加え、安全機能も充実しているため、長時間の使用にも安心感があります。
ミニマリスト・旅行好き:Anker Nano II 65W
とにかく荷物を軽くしたい、という方にはNano II 65Wがおすすめ。重さはわずか112gと軽量で、サイズも小型。USB-C機器を1台ずつ充電するスタイルなら、これ1つで十分です。
iPhoneやiPadだけでなく、MacBook Air程度のノートPCも安定して充電できるため、旅行やカフェでの作業にも最適です。価格も手頃で、セール時には3,000円前後で手に入る点も魅力です。

家庭用・マルチデバイスユーザー:Anker Prime 67W
リビングに1台置いて家族とシェアしたり、デスクに常設してPC・スマホ・周辺機器をまとめて充電したいならPrime 67Wが便利です。USB-Aも搭載されているため、古いケーブル資産も活かせます。ポートの組み合わせによっては出力が制限されますが、それでもスマホ+イヤホン+タブレット程度なら全く問題ないレベルの性能です。
価格差に見合う価値はあるか?
Anker Prime 67WとNano II 65Wの実売価格には、2,000〜3,500円程度の差があります。スペックや使い勝手の違いを踏まえたうえで、その価格差に納得できる「価値」があるでしょうか。
実売価格の差とセール事情
Prime 67Wの公式価格は8,490円、Nano II 65Wは4,490円と約4,000円の差があります。
ただし、どちらもAmazonなどの大型セールでは大幅に割引されることが多く、Prime 67Wが4,690円(45%OFF)になった例も確認されています。一方、Nano IIはセール時に2,990円まで下がることもあるため、実際の差額は2,000円前後となります。
コストパフォーマンスの視点
価格に対して得られる価値という観点では、「1台ですべてまかなえる利便性」が大きな意味を持ちます。Prime 67Wは3台同時充電が可能で、さらにPowerIQ 4.0による動的出力配分、ActiveShield 2.0による安全制御を備えている点を考えると、2,000〜3,000円の価格差には十分な価値があると言えるでしょう。
一方、Nano II 65Wは最小限の構成ながらも、65Wの高出力・PPS対応・GaN II採用といったスペックがこの価格帯で得られること自体が非常に高コスパです。「単体でしか使わない」ユーザーにはこれ以上を求める理由はなく、Primeモデルを選ぶと逆にオーバースペックになることも。
【まとめ】Anker Prime 67WとNano II 65Wはどちらが買い?
両モデルはどちらも高性能なGaN急速充電器でありながら、用途や優先事項によって選び方が変わります。
選び方のポイント
- 複数デバイスを同時に充電したい → Anker Prime 67W
- USB-C×2+USB-A×1の3ポート構成
- 最大67W出力でMacBook Airなどにも対応
- PowerIQ 4.0/ActiveShield 2.0で出力・安全性も◎
- 1台のノートPCやスマホを確実に充電したい → Anker Nano II 65W
- USB-C単ポートで最大65W出力
- GaN II採用の小型・軽量モデル(約112g)
- セール時には3,000円以下と抜群のコスパ
価格差はあるものの、それぞれの製品が持つ機能と用途のバランスを考えると「どちらも正解」。選ぶ基準は、「同時充電を必要とするかどうか」に尽きるでしょう。
