【知っておきたいSIer業界】エンジニアを目指す人、転職を考えている人に知ってほしい3つのこと

SystemEngineer

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IoT、5G、AIなどIT業界が様々な産業革命を起こす中心となることは必然です。
そんな中、企業も優秀なエンジニアの囲い込みに注力すべく、新卒でもスキル次第で高い給料を出す企業が出てきました。

これから、ITエンジニアを目指す学生や、すでに社会人でも転職を考える人が増えてくるのでは無いでしょうか?

この記事では、これからエンジニアを目指す人、SIerへ転職を考えている人に、希望を叶えるために知っておいてほしいSIer業界の3つのことを紹介します。

SIerは平均年収が高いが、どこでもいいわけではない

筆者はこれまでの経験で、SIerにてプログラマやシステムエンジニアを経験しました。その経験に基づく知見と、SI業界の特徴から目指すべきSIerを説明します。

1.SIerは大きく4つに分類される

SIerは一般的に4つに分類されます。他にも細分化され分類されることもありますが、この記事では最も一般的な4分類で紹介します。

メーカー系SIer

メーカー系SIerはその名の通り、PCやサーバーなどハードウェアを製造しているメーカーのグループ企業として属するSIerのことを指します。自社の製品と組み合わせたソリューションの提案や、自社グループの仕事を請け負う事も多く経営が安定しているメリットがあります。

会社名平均年収
1日立製作所897万
2NEC815万
3富士通860万
4日立ソリューションズ696万
5NECネッツエスアイ806万
6都築電気889万
7日立システムズ611万
8NECソリューションイノベータ777万
9富士通エフサス661万
10富士通Japan744万
2022年 有価証券報告書、OpenWork参考

ユーザー系SIer

企業の情報システム部門が独立、分社化され自社企業のシステム開発だけではなく、他の企業のシステム開発も請け負うようになったSIerのことを指します。もともとの組織で培ったノウハウを活かすことができる点に強みがあり、メーカー系同様、自社グループの仕事を請け負う事も多く経営が安定しているメリットがあります。

会社名平均年収
1NTTデータ853万
2野村総合研究所1,232万
3伊藤忠テクノソリューションズ942万
4電通国際情報サービス1,058万
5日鉄ソリューションズ845万
6NTTコムウェア611万
7SCSK753万
8コベルコシステム605万
9JSOL701万
10エクサ537万
2022年 有価証券報告書、OpenWork参考

独立系SIer

システムインテグレーション事業を目的に設立、起業された企業を指します。メーカーやベンダーの製品に縛られずクライアントにとって、最適なシステム設計を行うことができる点に強みがあり、SIerの中で企業数が一番多い分類です。SIerの中では開発プロジェクトが多めなので、プログラミングスキルを伸ばしたい実力をつけたい方におすすめです。

会社名平均年収
1大塚商会823万
2BIPROGY811万
3オービック960万
4TIS741万
5ユニアデックス626万
6ネットワンシステムズ870万
7JBCCホールディングス882万
8ビジネスエンジニアリング761万
9テクマトリックス784万
10インターネットイニシアティブ739万
2022年 有価証券報告書、OpenWork参考

外資系SIer

グローバル市場で活躍する海外企業の中で、主に日本法人が存在する企業を指します。外資企業ならではの「能力・成果主義」「高収入」など待遇の良さが特徴で、競争が激し分、実力がある人は早く昇進、高収入を得るチャンスがあります。

会社名平均年収
1日本オラクル1,122万
2SAPジャパン1,028万
3デロイト・トーマツ・コンサルティング935万
4PwCコンサルティング930万
5KPMGコンサルティング882万
6アクセンチュア872万
7日本IBM917万
8日本マイクロソフト937万
9日本HP866万
10EYストラテジー・アンド・コンサルティング921万
2022年 有価証券報告書、OpenWork参考

2.SI業界の構造は多重下請け構造になっている

SI業界は多重下請け構造になっています。

どういうことかと言うと、システムを開発したい事業会社が自社内で開発できない場合、SIerへ開発を依頼します。発注を受けたSIerは依頼内容を設計し、計画を作りSIer社内で開発ができない部分を別の中堅SIerなどに切り出して発注を行います。

その切り出された業務を中堅SIerが対応するのですが、開発テストなどの労働力が必要な業務などをさらに中小SIer(SES)やフリーランスなどに部分発注を行います。

このように元は1つの依頼案件を多重発注、下請けする構造により、元請けSIerから中堅SIer、さらに中小SIer(SES)となると、孫請け企業からみると、上流工程で報酬が2回もピンハネされることになり、必然的に末端エンジニアは薄給となってしまうのです。

SI業界は多重下請け構造になっている

このことから、元々は高給を目指してITエンジニアを目指したのにもかかわらず、選んだSIerが2次、3次請け以下の立場の場合では、逆に給料が低くなってしまう可能性があります。

SIer企業を選定する際は、その企業がSI業界において、どのポジションにいるのか、どのような仕事を受けているのかをしっかり調査し把握しておく必要があります。ただし、今2次請けなどでも、今後元請けSIerへ変化することもあります。

企業調査におけるポイントを参考にご自身でしっかりその企業を調査、理解してください。

押さえておきたいポイント

・SIer4分類のどこに所属するか
・下請け構造のどの段階に位置するか
・今後元請けSIerになれる独自性があるか(サービスや力を入れている技術など)

しっかりとした企業リサーチさえできていれば、十分に期待する給料は得られるのがSIerです。

3.転職をする事で成長していく人が多い

先述した通り、SIer業界は下請け構造となっているため、それぞれの企業の役割範囲が決まっている事が多いです。

元請けSIerでは超上流工程や全体管理が主な仕事となり、2次請けSIerで設計や開発管理などが行われ、3次請け以降のSIer(SES)で開発、テストなど作業を担う分担が基本になります。

そのため、エンジニアはその所属するSIerの仕事の範囲でのみスキルや経験を積むことになり、SI全体視点で見ると、部分的な経験に偏ってしまいます。

そのため、エンジニアとしてキャリアパスを考える際は、転職をして担当範囲を変え、スキルアップエンジニアとしての市場価値を上げていく考えが基本となる業界になっています。

エンジニアは転職回数の数が多くても、その分多くの経験を積んでいる、自分のキャリアをちゃんと考えていると捉えられることが多いのは、このようなSIer業界の構造があるからです。

そのため、今所属しているSIerに固執せず、転職する選択肢も考えながら、どうすれば自分のエンジニアとしての市場価値が上がるかを考える必要があります。

もちろん会社員として、その会社で昇進する選択肢もありますし、スキル、技術力を向上させ、より上流のSIerを目指したり、フリーランスとして独立したりと、幅広い選択肢を持つ事が可能です。

闇雲な転職ではなく、しっかりエンジニアとしての市場価値を意識して転職を考えていきましょう。

SIerはこれから多くの可能性を持っている

SIerはシステムに関わるすべての事を対応できる企業です。昨今の社会ではIT技術無くしては成り立たない世の中となっており、その全てにSIerが関わっているといっても過言ではありません。

それくらいSIerは重要な企業であり、今後もその需要度は増していくことは確実です。

大手SIerは給料が高かったり、待遇も良かったり、ユーザ企業とタッグを組んで新たな研究開発を行ったり、新サービスを作ったり、IT業界の魅力、メリットを多く体験できます

ITエンジニアは日々新たな技術の勉強が必要です。今二次請け以降のSIerに所属する方も悲観的にならず、勉強を継続してください。IT業界は学歴ではなく、知識、スキル次第でチャンスを得られやすい業界でもあります。